小児腹痛
小児における腹痛は、原因はさまざまで、消化器系だけでなく、呼吸器系・泌尿器系・心理的要因などによることもあります。多くは胃腸炎や機能性ディスペプシアなどの消化器系が原因とされます。
感染性による胃腸炎については総合内科の項目を参照ください。
小児便秘
子供は、便を出そうといきんでもうんちが出ません。そのため、肛門が痛くなり、うんちをすることが怖くなります。そうするとうんちを我慢して、さらにうんちが溜まり、便秘になって、どんどん悪循環に陥っていきます。また、治療によって浣腸が必要となり、その処置に対する怖さも出てきます。そういった心理的なストレスを軽減できるようサポートしてあげることが大切です。
原因はさまざまですが、赤ちゃんで母乳からミルクに変えた時や離乳食を開始したとき、トイレトレーニングを始めたとき、学校に通い始めたときなどは徐々に解消されていくものです。
ただ、特に原因がなく突然便秘となる場合は、腸の通り道が狭かったり、腸の神経に異常があったり、内分泌の異常、糖尿病などの別の要因があるかもしれません。
特段検査の必要がない場合もありますが、ときには超音波検査やレントゲン検査などを行うこともあります。
治療には、まず食生活や生活習慣の改善が大切です。
食物繊維や水分を摂るように心がけ、運動を増やすことで便通を改善することができます。
便秘が続く場合には、薬による治療を行うこともあります。浣腸や下剤、整腸剤などありますが、そのときの症状の程度や性状によってご相談させていただきます。
排便のトレーニングなども大切です。決まった時間にトイレに座ることや便が出そうになったら我慢せずにトイレに行くことなど、少しずつ出来ることからサポートしてあげられると良いかもしれません。