発熱
体温が通常の体温(平熱)よりも高くなることです。
通常は、36.0~37.0℃程度の範囲で安定していますが、腋窩温で37.5~38.0℃以上になることを発熱と言います。
発熱の原因は、実は感染症だけでなく、アレルギー反応や、自分の免疫が自分の細胞に反応してしまう自己免疫疾患、薬による発熱、がんによる腫瘍熱といった発熱など多岐にわたります。
感染症の場合であれば、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入し、それに対する免疫反応によって起きます。
予防や治療には、免疫力を上げる行動をしてもらうことや、抗ウイルス薬・抗生物質などを使用します。
アレルギー・自己免疫疾患・薬による発熱は、身体の異常、あるいは過剰な免疫反応がインターロイキン-6などの炎症性サイトカインと言われるたんぱく質が免疫細胞から産生されるため、それによって引き起こされる発熱になります。
そのため、免疫反応を抑えるため、原因となるアレルギー物質を身体から遠ざける、薬をやめることや、免疫を抑制する薬を使うこともあります。
原因によっては、免疫力を上げる必要があったり、免疫力を下げる必要があったり、真逆の対応が必要となってきます。
安易に抗生物質を使用したり、解熱鎮痛剤だけで様子をみたりすることが、症状をこじらせてしまう要因となってしまう可能性があります。
発熱は長期化すると、体力の消耗だけでなく様々な合併症の要因となるため、適切に対処する必要があるので、まずはご相談ください。