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高血圧

血圧は心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のことです。
そのため、血圧の要因となっているものは、心臓が血液を押し出す力と血管の広がり・やわらかさによるものです。
さらに、腎臓やホルモンなどの影響によって調整されています。

血圧は通常朝起きてから徐々に上昇し、夜にかけて低くなっていきます。また、冬は夏よりも外気温が低いため、血管が広がりにくく血圧が高くなりやすいです。

成人の正常な血圧は収縮期血圧が140mmHg未満、拡張期血圧が90mmHg未満です。
それぞれ収縮期血圧・拡張期血圧がその数値以上の場合には高血圧と診断されます。
高血圧の状態が続くと、心臓・血管の障害を起こすことが言われています。
心臓や動脈が広がりにくくなったり、血管が硬くなったりすることで、心臓病や脳卒中、腎臓病などのリスクが高まります。
高血圧は運動不足・肥満・高塩分食・ストレス・喫煙・過剰飲酒・野菜や果物不足などの生活習慣が原因となることが多く、遺伝的要因も関与することがあります。

高血圧の検査は、腕に圧力をかけながら、上腕部の動脈で血圧を測定します。
腕は心臓の高さに置き、最低でも5分間は安静にした状態で測り始めることが望ましいです。
たまたま測定した際に血圧が高かったとしても高血圧症とは言い切れません。
中には白衣高血圧症といって、病院に来ると血圧が上がってしまう人も中にはいます。
そのため、ご自宅で朝起きた時に測定してもらい、繰り返し測定し、血圧高値が続く場合に高血圧と診断されます。
健康診断などで指摘された場合は、ご自宅でまずは繰り返し測定することをお勧めします。
血圧手帳などをつけていくと良いでしょう。

高血圧の治療には、まず生活習慣の改善が大前提となります。
減塩食・適度な運動・禁煙・ストレスマネジメントなどが含まれます。
薬物療法では降圧剤と呼ばれる、利尿剤・β遮断薬・ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬・ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)・カルシウム拮抗剤などがあります。
症状や患者様の状態に合わせて使用していきます。

二次性高血圧症

他の病気が原因となり引き起こされる高血圧を二次性高血圧症と呼びます。
一般的な原因としては、腎臓疾患・内分泌疾患・神経系疾患・薬剤性などがあげられます。
中には、外科的な手術により改善する可能性のある疾患もあります。

二次性高血圧症を診断するためには、血液検査によるホルモン分泌(内分泌)検査、腎臓の機能を評価するための尿検査や、超音波検査による血管走行の検査を行っていきます。
また、中には、神経・内分泌の検査をするため頭部や胸腹部のCT・MRI検査などの画像検査を行うために専門医療機関をご紹介させていただくこともあります。

治療には、原因となる病気を取り除くことが基本となりますが、それでも改善しない場合や、症状改善が遅い場合は、本態性高血圧症と同様に降圧剤が使用されることがあります。

高血圧を放置していると、血管がずっと張ってしまった状態におかれるため、次第に血管が厚く硬くなります。
いわゆる動脈硬化と言われる状態です。
この動脈硬化は、大きな血管だけでなく小さな血管にも起こり、脳出血や脳梗塞・大動脈瘤・大動脈解離・心筋梗塞などの原因となります。

早期の治療介入が必要となります。お気軽にご相談ください。
当院では、12誘導心電図の検査、動脈硬化の測定を行う血圧脈波検査、超音波検査、血液検査が可能です。

CAVI検査

CAVI検査とは血圧脈波検査のことを言い、Cardio Ankle Vascular Indexの略です。
心臓から足首までの血管の硬さを示す指標として使用されます。
上腕部と足首に圧力センサーを装着し、心臓の拍動と脈波の速度を測定します。脈波速度と血管の長さ、直径、厚み、弾性などの要素を考慮して計算されます。
これにより、全身の動脈硬化度を示す指標として使用することができます。
CAVIの値が高い場合は動脈硬化が進んでいる可能性が高くなります。

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