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風邪・発熱

風邪は、主にウイルス感染が原因となって、鼻水・のどの痛み・咳・発熱などの症状が現れる感染症の一種です。
風邪の原因となるウイルスは多種多様で、近年ではSARS-CoV-2のように大流行し重症化を認めるようなものもあります。

風邪の治療は、原因ウイルスを特定するのが難しいため、基本的には症状緩和を目的とした咳を鎮める薬・痰を出しやすくする薬・のどの炎症を落ち着かせる薬・炎症反応によって起きる発熱症状を抑える薬などの対症療法が行われます。
一方で、風邪症状がウイルスとは別の病原体である細菌によって起きていると考えられる所見があれば、細菌を退治する薬である抗生物質を併用することもあります。
大半はウイルスが原因となっていることが多く、抗生物質投与の意味が無い症例もあるため、症状・身体所見・採血データや持続期間などを考慮しながら、抗生物質を併用するかどうかは相談しましょう。

また、予防については、手洗いやうがいなどの日常的な予防策が大切と考えられています。
インフルエンザなどのウイルスや肺炎球菌などの細菌に対しては、ワクチン接種が重症化の予防に有効な対策と考えられています。(ワクチン接種を行ったとしても必ずしも発症を予防できるわけではありません。インフルエンザ脳炎や肺炎球菌などの髄膜炎などのリスクを減らすことができます。)

ほとんどの症状は2週間もあれば、症状の改善が見込めますが、高齢者や小児、基礎疾患がある方など、免疫力の低下している方々の中には重症化や長期化する可能性もあります。
適切な対応がとれるように、まずはご相談ください。

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