甲状腺機能異常症
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう疾患群です。
放出された甲状腺ホルモンの影響により、頻脈・動悸・息切れ・体重減少・食欲増加・不眠・手足の震え・多汗などの症状が出現します。
原因としては、バセドウ病のような甲状腺を刺激する自己抗体が出来てしまい、甲状腺ホルモンが過剰に産生されてしまうもの、橋本病のように甲状腺を破壊する自己抗体が出来る、あるいは、甲状腺炎のように感染症などで甲状腺に炎症を起こし、破壊された細胞から甲状腺ホルモンが一時的に分泌されるものや、甲状腺が腫大することにより機能が亢進してしまうものなどがあげられます。
検査は、血液検査にて甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモン、自己抗体の測定も行います。また、超音波検査で甲状腺の大きさや血流を評価します。
それらの結果に基づいて、どのような疾患で甲状腺ホルモンが過剰に分泌されているのかを確認し、適切な治療を行っていきます。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が低下してしまう疾患群です。
症状としては、冷感・だるさ・体重増加・便秘・肌の乾燥・髪の毛が薄くなるなどがみられます。
自己免疫疾患や放射線治療を受けられた方など、甲状腺自体の機能が低下してしまっているものや、甲状腺ホルモンを出すように指令を出す脳が異常を起こしてしまっているものもあります。
治療法は、原因によってさまざまです。甲状腺ホルモンを補充するだけでは改善しない可能性もあります。
内分泌は、様々な臓器が絡んで発症するものもありますので、総合的に診察・検査を行う必要があります。
ちょっとした体調不良はホルモンが関係していることもありますので、お気軽にお問い合わせください。